情報発信にキャラクターを使いたいと思った方に、今のキャラクターの世界のルールのご紹介と、これからの情報発信にとってのキャラクターの役割について。

キャラクター世界、5つのルール

ルール① まずは生き続ける

キティちゃんなど長く活躍するキャラクターがいる一方、多くのキャラクターは短命です。キティちゃんは40年以上活躍していますが、サンリオの他450以上のキャラクターの中で、キティちゃんの他に30年、いや、10年以降長寿のキャラクターはいるでしょうか。実はキティちゃんに次ぐ長寿キャラは7年だそうです。

キャラクターは水物と言われています。多くは短命なのです。活躍しなくなったものは

「キャラクターのゾンビ化」
と言われます。

ルール② キャラクターは笑わず、あまりしゃべらず

アメリカの有名キャラクターミッキーは表情豊かでよくしゃべり、対等なコミュニケーションをとります。しかし日本でのキャラクターは人間に隣接した立ち位置で、無表情(若干の微笑み)で無口(聞き役)が王道です。時々おしゃべりで華やかなパフォーマンスのキャラクターもいますが、動かせば動かすほど、キャラクターパーソナリティの核を維持することが難しくなります。基本的にはキャラクターは受動的で聞き役。「仲間」や「庇護欲をそそるもの」であることが求められます。

ルール③ キャラクターは売り込みNG

「買ってね!」や「キャンペーン中」という言葉をキャラクターに言わせるのはNGです。なぜならキャラクターは私たちの「友達」か、「守りたい対象」だからです。そんな中、狂気の「おいでよ宮城」(ツイッター)はすごいですね。

ルール④ キャラクターは完ぺきではいけない

完璧でなんでもできる、という対象は展開に意外性がなくつまらないものですね。ちょっと頼りない、たまに失敗する、というキャラクターが動くことで、見るものを引き付けます。子供から大人までがキャラクター文化を受け入れていることは日本人の特徴です。欧米では「極めて完璧な人間的キャラ」が支持される一方、日本人は不完全で劣っている存在に心理的な親密さを感じるのです。

ルール⑤ キャラクターの生き方を決める

2010年ごろ流行り、たくさん誕生した「ゆるキャラ」ですが、今も元気なキャラクターは少ないですね。キャラクターのプロフィールまでは作るものの、「なんの為に生まれたのか」「どこで生きていくのか(どう露出するか)」「何がNGか(統一感・整合性)」「キャラクター開発と目的(地方創生)がマッチしているか」を検証し、生き方マニュアルや戦略(何に向かっているのか)が必要です。

以上、5つのキャラクタールールを紹介しました。しかし5つのルールがしっかりしても、長生きできるのはごくわずかの、厳しいキャラクターの世界。


しかし一方で

キャラクターの利点について

・タレントやモデルを雇うより出演料が安い
・伝えたいメッセージを表現しやすい
・ブランドイメージを確立しやすい
・年をとらない
・スキャンダルと無縁

キャラクターの難しい5つのルールと利点とを両方見つめた上で作成すると、キャラクターは情報発信の一つの方法としてとてもおもしろいと思います。

今後の情報発信とキャラクターの関係

情報発信が盛んになる一方、文字数だけが多い、SEO対策のための情報がどんどん作成されている現在。その多くは安い原稿料で作成された主体性のないものです。

主体的な情報発信をどう始めるか、
どう継続するか、
どうやったら情報発信がしやすくなるか

という苦悩を、キャラクターが解消できるかもしれません。

キャラクターは、奇抜なものでなくていいんです。

キャラクターというよりパーソナリティのイラスト化という方が適切かもしれません。

むしろ、「このキャラクターをおぼえてください」という意思は読み手に苦痛を与えます。

情報発信者のパーソナリティ、思い描くペルソナのようなものをイラスト化するのはいかがでしょうか。個性的で魅力的なキャラクターというより、もっと身近でラフな「普段着のようなキャラクター戦略」です。

その際に重要なのが

  • 新しく覚えてもらう、というより、相手が知っているものの延長のような存在であること
  • 情報発信者自身がそのキャラクターを「動かす」こと
  • 完璧を目指さずスタートし、修正していくこと

情報発信者自身がイラストを描き、素材を作ることが困難でしたら、最初にデザイナーさんや私のようなイラストレーターに作成を依頼するのも良いと思います。

ただ、

自分でそのキャラクターを修正・カスタマイズできることが重要です。

ペイントでの作画は困難ですが、3DペイントやFireアルパカのように無料で使える作画ツールは数多くあります。

作るキャラクターは
自分自身や、動物などのキャラクター・商品サービスに関連するモノの擬人化・仮想のお客様など。

「似顔絵」、「さし絵」、「説明イラスト」のようにもっと身近な存在として作成します。大切な事は

情報発信者とともに存在できるキャラクターであるということです