イラスト制作の際によく使われる単語についてご紹介します。
「今更聞きにくかったけど、そういう意味だったんだ」、「なんとなく分かってたけど改めて」という方に。イラスト制作のやりとりの際に参考になればと思います。

①ラフ

制作のやりとりの際、最初に提出する大まかなイラストのことです。
打ち合わせ後、「このようなイラストで良いでしょうか」という方向性の確認のために提出します。

ラフ案の際にはいくつか案を出し、選んでいただくことがほとんどです。
提出の際にメッセージで案それぞれの説明をします。

他にも、ラフなタッチ、というような表現をすることがあります。

その場合の「ラフ」は上記のような方向性の確認という意味ではなく、「かざらない、手書き感のあるイラスト」という意味です。

②本制作

ラフでOKをいただいた(方向性を共有できた)後、カラーで本番の制作をします。

本制作の前に線画をチェックしていただく場合もありますが、基本的に私はラフ・本制作の2つの工程でお仕事をさせていただいています。

イラストの目的に合わせてカラーバリエーションを作成することがあります。

③線画

・輪郭線のあるイラストのことで着彩前のイラストについて表すことが多いです。

④保存形式

イラストデータ提出時、どのようなファイルで提出するかの確認で使います。
私は基本的に jpg ・ png で提出します。
・jpg  写真などの画像保存に多い形式で、広く使われています。何度も保存し直すとデータが少しずつ劣化していきます。
・png  イラストの保存に最適な保存形式です。データの保存性が高いです。背景を透過できます。pngに対応していない場合もあります。

他にも、提出可能な保存形式
・pdf  ページが分かれている資料などが確認しやすい保存形式です
・psd  ビットマップデータです。Adobe Photoshop をお持ちの方に
・gif アニメーションなどでよく見かける保存形式です
・ai  ベクターデータです。Adobe illustratorソフトをお持ちの方に
・eps aiと同じベクターデータで、印刷業界で広く使われている保存形式です
・svg   インターネット上できれいに表示できるベクター画像です

⑤データサイズ

mm pixel について。
紙媒体 (DM・チラシ・フライヤー・パンフレット・パッケージなど)
ハガキ 148 × 100 mm
A4サイズ 210 × 297mm
A3サイズ 297 × 420mm
インターネット媒体(ウェブサイトやブログ・SNS)
サムネイル・アイキャッチ・ヘッダー画像など
インターネットでの画像サイズ(pixel)は決まったものがなく、どれくらいキレイに表示するかによってサイズが異なります。
大まかですが、アイコンは600px(pixel)くらいが標準で1500pxくらいになるととても綺麗な表示になります。
主なSNSの表示サイズ (公式が推奨しているサイズ:2020年調べ)
ツイッターヘッダー1500 × 500px
FBカバーサイズ スマホ表示  640×360px
Instagram 1080×1080px など
基本的に
1000〜3000pxくらいの大きさで作成しています。

これから5Gの時代がやってきますが、サイズが大きいキレイなデータがより一般的になるかもしれません。

⑥カラー形式

RGB   CMYKについて 
基本的にRGBで納品しています。ウェブ上の表示やパワーポイント、一般的な写真データはRGBです。
会社のプリンターもRGBで印刷できますが、印刷会社に入稿する際、CMYKに変換しなければならない場合があります。
イラストをどのような媒体に載せるかを最初にお伝えいただくとスムーズです。

⑦アイキャッチ

目を引きつけるという意味です。文章の中にイラストを挿入して変化をつけたり、人の顔や赤色などのアクセントカラーはより目を引く傾向があります。

⑧頭身

8頭身・7頭身・5頭身をベースにイラストをご提案しています。
わかりやすく優しい説明には5頭身、
女性向けのおしゃれな情報発信には7頭身、
より詳細で丁寧な表現が必要な場合は8頭身をベースにご提案しています。

(トーン&マナーがありましたらそちらに従って制作しています)

⑨ パステルカラー ・ビビットカラー・ダークカラー・モノトーン

色の雰囲気を表す言葉はさまざまありますが、よく使われる4つをあげました。

⑩カットイラストとメインビジュアルイラスト

カットイラストは挿絵、ブログに挿入するイラスト、文章に添える説明イラスト、スライドショーに添付するイラストなど。
 メインビジュアルイラストは表紙、サイトトップ、コンテンツを統括するようなイラストなど。
イラストを使う目的の違いや、長く使うイラストか一時的に使うイラストか、などイラストの扱い方が異なりますね。
価格のとらえ方に関してはイラストレーターのサタケシュンスケさんの説明がとてもわかりやすいのでこちらに貼らせていただきます。
https://note.mu/shunsukesatake/n/nf54aca077d23
いかがでしたでしょうか。
イラスト制作のやりとりの際によく使う単語についてご紹介しました。
制作側にいると今更感がありますが、改めて説明してみると定義が難しいものもありますね。
 
やりとりの際の参考にしていただけたらと思います。